お米の個性を引き出す米づくり
私は農家の13代目。主に、岩船産コシヒカリを育てる米農家です。
私は今年で16回目の米作りとなりますが、毎日試行錯誤を繰り返しながら、稲という植物から米づくりを学ぶ毎日です。
「美味しい」が多様化した現代、私はお米の個性を引き出す米づくりを進めています。
今、全国で一番多く作付けされている品種はコシヒカリですが、コシヒカリは、産地や生産者、栽培方法等により、かなり味の違いが出ています。
私の思う「美味しい」とは、シャキッと炊けて、うまみのあるお米。突き詰めていくとそれは更に「岩船らしいコシヒカリ」の追求です。岩船地域の土地や気候の特徴を活かし、より自然で、すくすくと育ったコシヒカリは、力強く大地に根を張り、逞しく育ちます。
土を深く耕し、有機物の循環を促し、稲の生命力を引き出します。これは昔から伝わる米づくりの技術です。まさに「温故知新」を探求すれば探求するほど先人の知恵に繋がっていきます。
機械化、効率化で忘れ去られてしまいがちな先人の知恵と技術を、今の米づくりに取り入れながら、岩船でしか出来ない「美味しいお米」を追求し、全国の皆様へお届けしていきたいと思います。