いつかは全て村上市産の原料で商品を作り提供したい
北前船の寄港地「塩谷集落」にある私の家は、天保7年の創業以来続く醤油・味噌製造業。古くから使ってきた木桶などの道具を大切に使いながら、古くからの製造方法を継承して生産しております。
私は小さいときから祖母に「お前は将来家を継ぐんだ」と教え込まれていたのですが、当初は醤油・味噌を作ることにそんなに興味はありませんでした。決して醤油・味噌が嫌いだったからでなく、自宅で醤油・味噌を製造しているため、自宅で作ったものを食べているのが当たり前だったからかも知れません。自宅で作る味噌が本当にいいものだと分かったのは、醤油・醤油の製造技術を学ぶために大学に行き、他所との違いが分かったからなのではないかと思います。
今取り組んでいるのは、新商品の開発とブランド化です。特に村上市では大豆を生産している農家も増えてきておりますし、こだわりの日本海の天然塩を生産している方もいるなど、食材の宝庫だと認識しております。なので、将来的には市内の農家さんに私が求める大豆や米などを生産していただくなどして、全て村上市産の原料で商品を作り、消費者をはじめ、飲食店の皆様からも高評価をいただけるような商品開発をしていきたいと考えております。